海谷眼科の見学報告
ホーム 上へ 藤田眼科見学記 吉岡眼科見学記 両国眼科見学報告 J Gillsの見学報告 海谷眼科の見学報告

 

海谷眼科の見学報告

7月22日に海谷眼科の見学に行ってきました。目的は最新の画像ファイリングシステムの見学です。

小生の見学を快諾していただいた海谷院長のご厚意に感謝いたします。

内容については、不正確なてんが多々あるかと思います。海外国内を通じても画像ファイリングシステムとして最大といわれる、one sever 28 client networkがどのように作動しているのかが見学目的です。

1 画像取り込みはどのように行われているのか。

one client one input deviceで隣り合った機械を同時に操作しても何ら問題が無い環境が提供されています。one client two input deviceを基準にしている当院からすると、とてもうらやましい環境でした。検査機械は、直接入力可能なもの、スキャンコンバーターを必要とするもの、スキャナーを必要とするものの3段階でデジタル入力に対応していました。

2 取り込み画像の質に関して

取り込み画像の質は極めて高く、スキャンコンバーター、スキャナーを通したものでさえ何ら問題がないというものでした。特に高解像度CCDカメラの白黒画像は、圧倒的な説得力を持っていました。

3   実動している状態での操作性、いかに高速で、簡単に使えるか。

IDの入力以外キーボードの操作はなく、後はマウスの操作のみですべて操作可能です。操作自体は単純、明快でした。入出力のときのID入力にキーボード操作を必要としていましたが、これは、バーコードシステムの方が迅速、確実かもしれません。

4  患者さんに画像を提示する際のアピール度。

対応する画像を対応する場所に簡単に提示できる4画像同時表示、画面の中で強調したいところの階調を強調できる機能など画像提示時に、画面を魅力的に分かりやすくする機能は以前よりありましたが、画像データが軽くなっており、その利用に時間がかからず、よりアトラクティブになっていました。

5 入力操作を担当する検査員に対する負担。

ほとんどが未経験者という検査員が、一月程度の訓練でなんの苦もなく入力操作を行っていたのは、システムを提供している会社側のサポートの成果とも思われますが、多分にシステムの操作性が関係していると思います。検査員に対する負担は少ないという感じでした。ここでバーコードシステムを導入するば、机上のスペース、IDの誤入力が避けられるのではないかと思いました。

6  データ保管の安全度、容易性、security面の安全性など、記録情報の保管管理安全性に対する配慮。

すべてのサーバー、クライアントに無停電電源が付けてあること

一週間の月曜日用のバックアップテープ、火曜日、水曜日用のバックアップテープというように、月から土曜日までの6セットのバックアップをとっており、最悪一日分の情報の損失ですむように配慮されていること

バックアップに関しては、テープさえ入れ替えておけば夜間の時間指定自動バックアップが設定されており、容易にバックアップできること

入力されたデータに関して、消去できるクライアントが特定されており、一旦入力されたデータの消去が容易にできない設定になっている

より高いsecurityを求めるなら、パスワードによる鍵の設定と思われました

7   どの機器が直接入力可能で、どの機器が直接入力可能でないか。

直接入力可能なもの、スキャンコンバーターを必要とするもの、スキャナーを必要とするものの3段階ですべての画像データーはデジタル化され入力されているが、検査機器メーカーの画像ファイリングシステムメーカーに対する対応で、今後直接入力可能な機器が増えてくると思われる

8   直接入力可能でないデータがどのように処理されているか。

ゴールドマン視野、パノラマ写真などは、フラットベッドスキャナーを用いて入力していました。ビデオ出力のみのものは、スキャンコンバーターを用いて入力していました。

9  このシステムがどの程度実際に使用されているか。

画像は、ディスプレーに表示されるのみで、医師が直接画像の用紙を見ることはありません。医師が画像を見ようとすれば、患者さんにも見ることができる形で画面上に表示されます。簡単に4つあるいは9つの画像を並べ比較することもできます。時系列の画像の比較画面の表示は、まったくといっていいほどコンピューターを使ったことないといわれる海谷院長が、トレーニング3日目にすでに習熟されていたそうです。このシステムは、理解した上での同意を大事にしていらっしゃる海谷先生が、積極的に使っていらっしゃると、湯口琢磨副院長がおっしゃっていました。

10   このシステムを使用するにあたってどの程度の訓練が必要か。

システムが機能して一ヶ月で医院にお邪魔したのですが、余すとこなくシステムが稼動していたという感じでした。院長の指導の下、積極的にトレーニングされた成果とは思いますが、システム自体の完成度の高さもその要因と思われました。

11   このシステムを用いて図られているインフォームドコンセント。

インフォームドコンセント用の部屋が設けてあり、そこで患者さんの画像データーが参照できるようになっていました。診療室で画像データーに基づき情報提供がはかられた後、さらに同じ画像データーを用いて時間をかけた説明が行われていました。

12 システム高速化に関わる要素の一部

100base Tx,  Switching Hub, jpeg 圧縮画像、 完全なpaperlessへの移行の断念などがあげられると思います。