3.5Diopter以上の正乱視、2.5Diopter以上の倒乱視の患者さんに、安全性が高く、満足度が高いとされる Limbal Relaxing Inscision を提供することになりました。
LRI に興味を抱いたのはほぼ10年前で、Dr.James P Gills の眼科ところを見学に行ったときです。
10年を経過して LRI を導入することになった理由は
1 IOL Master などの測定装置の進歩による術後屈折値誤差の軽減
2 The Holladay IOL Consultant & Surgical Outcomes Assessment による術後屈折値誤差の軽減
3 TECNISなどの非球面眼内レンズの導入による術後視機能の改善
などにより、白内障手術の屈折手術としての制度が従来に比し高くなったため、残存角膜乱視に対する外科的対応に必然性が出てきたためです。
手技てきには、通常の白内障手術時のスチールのステップナイフによる輪部切開とほぼ同様の手技で、ダイアモンドのステップナイフを使い、切開部を少し角膜側に移動させるだけで、安全域の広く、満足度の高いサービスが提供できています。